喘息は子どもの病気。そのように思われてる方もいらっしゃるはずです。
むしろ、その意見が多数を占めると思います。
なぜなら、幼少期から喘息を患っている子どもが多いため、体質によるものだと考えられているからです。
実際、喘息の原因は、『アレルギー反応』をおこす体質または生活習慣・環境による『気道の汚れ』が考えられます。
なので、アレルギー体質だと子どもの頃から喘息持ちになるといった認識を持たれるのだと思います。
そして、子どもの頃に喘息でなければ、喘息に関して気にする事もないのかもしれません。
しかし、大人になって初めて喘息にかかる『大人ぜんそく』患者さんは近年増えているのです。
どうして成人してから急に発症するの?
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大人になってからの喘息は、子どもの頃の再発のパターンもありますが、初めて発症する方がとても多いそうです。
その大人ぜんそくはとてもやっかいです。
はじめは、多くの方が咳だけが長続きする『咳ぜんそく』を発症します。
『気管支ぜんそく』のように「ヒューヒュー」、「ゼーゼー」という喘鳴(ぜんめい)の症状もなく、空咳だけが続きます。
そのため、風邪と勘違いしやすいのが難点です。
日が経てば治るといった自己判断で、そのまま放置する方も多いのです。
そして、放置によって咳ぜんそくから気管支ぜんそくに移行してしまう方が3割もいます。
実は、大人ぜんそくの半数以上が40才を過ぎてから発症するそうです。
今まで喘息の症状がなかったにも関わらず、40才を過ぎてからの急な発症は怖いですよね。
どうしてこのような事が起こるのでしょうか?
原因の一つは多忙によるストレスです。
社会人になると学校生活とは違ったストレスが出てきます。
長時間の労働や上司や部下の人間関係・・・
特に40代になると仕事で重要な役職についたり、部下を多く抱える方も多いと思います。
ですので、ストレスも当然大きくなります。
そして、加齢と共に肺の機能が低下するため喘息のリスクが高まるのも原因の一つです。
初期症状はどうやって判断したらいいの?
[adsense]風邪で気道がアレルギーによる炎症をおこすと、咳ぜんそくは発症しやすくなります。
咳ぜんそくの特徴は、夜間から朝方にかけて発作がおきやすいということです。
日中は夜間から朝方に比べて発作はそれほど多くありません。
それは、夜間や朝方は気温が急激に下がることで気道の筋肉がゆるんで、発作を誘発しやすいからです。
また、夜はリラックスモードに入るため、『副交感神経』優位の状態になります。
副交感神経優位の状態では、気道が緊張しやすくなります。
そうすると、気道の筋肉がゆるんで、発作を誘発しやすくなるのです。
夜間から朝方にかけての発作がでる場合は、喘息を疑ったほうがよいです。
また、風邪の時の熱や鼻水の症状が治まっても、咳だけは続く場合も喘息の可能性があります。
その場合は自己判断をせず、お医者さんに一度見てもらいましょう。
(関連記事) 喘息かな?そう感じたら何科の病院で受診すればいいの?
そのまま放置して気管支ぜんそくに移行してしまうと成人の場合治らないこともあるので、注意が必要です。
大人ぜんそくにならないために
何と言ってもストレスを抱えないようにするのが一番です。
とはいえ、日常の忙しさや仕事の疲れからストレスをなくすというのは不可能だと思います。
ですので、家庭での習慣や休日にやることを変えてみるだけでもストレス軽減につながります。
①食事前にコップ1杯や500mlの常温の水を飲む
暴飲暴食を抑える効果があります。
ちょとしたことですが、過食予防になります。
よく言われるメタボの状態だと、当然気道にかかる負担も大きいです。
なので、健康な体型を保つことは喘息予防に関わらず大切になります。
また、体に水分を与えてあげることで、気道の乾き防止にもなります。
②朝に5分間掃除をする
部屋の中がホコリや空気が汚れた状態だと、当然体に良くありません。
お勧めは、朝起きてすぐに5分間空気の入れ替えをする。そして机の上を整理整頓することです。
部屋がキレイになるだけでなく、体を動かすので眠気覚ましにも繋がります。
③休日に水泳やウォーキング
現代の社会人は運動不足と言われています。長時間やる必要はないので、運動習慣を取り入れてみましょう。
また、たまには趣味に没頭する時間も有効です。
(関連記事) 喘息改善の運動はプールで水泳するのがいいって本当?
ストレス解消法を見つけてくださいね。