喘息改善の運動はプールで水泳するのがいいって本当?

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喘息患者さんの運動について

喘息にかかると運動時の発作が心配になると思います。

ですが、体を鍛える事は喘息の改善に役立ちます。

また、数ある運動の中で水泳が喘息に効くという話しもあり、水泳に取り組まれる方も多いようです。

では、喘息患者さんが運動することにどんな効果が期待できるのでしょうか?

そして、どうしてその中でも水泳がいいとされるのかを見ていきましょう。

喘息で運動しても安全?

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運動することは喘息患者さんに限らず、基礎代謝を高めると共に心肺機能も高める効果があります。

特に喘息の症状は肺に繋がる気道が弱まっているので心肺機能を高める事はとても大切です。

そして発作がおこりにくい体をつくる事ができます。

しかし、運動と言っても種類はたくさんあります。

当然、激しい運動は発作を招いてしまうため逆効果ですが、軽い運動の継続は発作の予防につながります。

運動前には必ず準備運動をしましょう。

車でも暖機運転(始動後にエンジンを温める事)をするように、人にも体を温める準備が必要です。

冷たい空気は発作をおこしやすいため、早朝はなるべく控えた方が良いです。

ですが、日中はお仕事だったり、お出かけしたりすると思います。

朝にウォーキングなどの運動をする場合は、マスクをして発作が出にくい防寒対策もしましょう。

しかし、喘息の方の中には、運動で発作が誘発される運動誘発性喘息の方もいらっしゃいます。

運動誘発性喘息だったらどうすればいいの?

運動誘発性喘息の症状としては、運動して5分~10分後に肺の機能が低下し、呼吸が苦しくなったり、喘鳴がおこります。

20分~30分経過すれば、その症状は治まる場合がほとんどです。

どうしてこの症状がおきるのでしょうか?

運動すると呼吸が激しくなります。

そのため、乾燥した冷気がよく気道を通るため気管の温度が下がり、水分が失なわれ負担がかかります。

大きな負荷が一気にかかるため、この症状がおきやすくなるのです。

しかし、運動誘発性喘息を持っていたとしても、運動することは大切です。

激しい運動や冷たい空気は避けなければいけないですが、高温多湿の環境では喘息がおこりにくいと言われます。

その高温多湿で運動誘発性喘息がおこりにくい運動が”水泳”です。

どうして水泳は喘息にいいの?

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室内プールで行う水泳には陸上競技と比べて次のような特徴があります。

・ほこりが少ない場所で運動ができる

・息を吸う、息を吐くの呼吸を規則正しく行えるため過呼吸になりにくい

・湿度が高いので、気道の水分が失われにくい

梅雨の時期も湿度が高いですが、ダニやカビが一般家庭では発生しやすいので逆効果です。

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プールのような室内施設では、時期に関わらず湿度が安定し清潔に保たれていることがメリットだと言えます。

特に温水プールは体を冷やすこともないため、より負担軽減になります。

1~2ヶ月水泳を続けると心肺機能の向上、気道の過敏反応の改善が期待できるのです。

喘息が水泳によって改善し、その後オリピック選手になられた方もいます。

その一人に元競泳選手の山本すずさんという方がいらっしゃいます。

山本さんは、幼少期に喘息を発症しましたが、水泳を始めてから症状が徐々に緩和されたそうです。

その後、オリンピックで6位入賞、選手権で優勝を果たすなどのすごい実績を持っておられます。

医学的な視点はもちろんのこと、山本さんのように水泳によって症状が緩和する方もたくさんいるため、水泳は喘息改善におすすめされます。

プールでの注意点は?

喘息患者さんのプールでの注意点について

プールの注意点は、『塩素』です。

塩素は気道を刺激する可能性があるため、発作をおこすリスクがあります。

特にアトピーの症状を持つ方は塩素で皮膚に炎症をおこす可能性があります。

しかし、プールの水に塩素がなければ細菌が増えてしまうので塩素は必要です。

ですので、プールから上がった後のアフターケアが大切です。

シャワーでしっかりと体を洗い、うがいも入念に行いましょう。

人によっては、プールの塩素がどうしても苦手、体調が悪くなるという方もいると思います。

その場合は、水泳ではなく、ウォーキングに切り替えたり自分の体に合った運動を見つけて、その運動を続けるのが大切です。

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