
喘息が遺伝する確率はどれくらいなのか?ってとても気になりますよね。
今は喘息でなかったとしても、親や祖父母の喘息が遺伝するのではないかという不安がある方。
自分の喘息が子供に遺伝するのではないかという不安がある方。
様々な不安を抱えていると思います。
では、喘息が遺伝する確率、そして予防法について見てみましょう。
[adt]喘息が子供に遺伝する確率は?
喘息は気道に様々な要因で負担がかかり、炎症がおこることで発症します。
ですから、親の持つ喘息の症状自体が遺伝することはありませんので、遺伝確率は0%ということになります。
遺伝する可能性があるのはアレルギー体質です。
先ほど述べた炎症の原因となるのは、
・アレルギー反応
・日常環境による気道の汚れ
これらが考えられますね。
なので、親や自分の遺伝を心配するのではなく、アレルギー体質の遺伝確率が関係していることが分かります。
アレルギー反応とは、通常は体に反応を示さない物質に対して、過剰反応を示す症状。
では、そのアレルギー体質が喘息にどれくらい影響を与えるのでしょうか?
小児・・・90%以上
大人・・・50%〜60%
子供の場合だと、90%以上の確率で喘息に影響を与えるようです。
ですから、アレルギー体質が遺伝すると喘息になる確率は高まると言えると思います。
それでは肝心なアレルギー体質の遺伝確率についてですが、次のようになっています。
両親がともにアレルギーの場合・・・約50%
父親・母親どちらかがアレルギーの場合・・・約30%
両親がともにアレルギーがない場合・・・約10%
この数値を見る限り、親がアレルギーの場合、約30%〜50%の確率でアレルギー体質が遺伝すると言えると思います。
まとめると、アレルギー体質が遺伝(約30%〜50%)すると子供の場合、90%以上の確率で喘息に影響を与える可能性があるということになります。
また、祖父母やそれ以前の家系の遺伝が出現する「隔世遺伝」も可能性として考えられます。
ですから、父母を飛ばして自分にアレルギー体質が遺伝することもあるのです。
[adsense]予防する方法は?
体質の遺伝を避けることは正直難しいです。
しかし、アレルギー体質だから必ず喘息になる!というわけではありません。
環境も影響しますので、喘息にならないように生活環境を整えることが大きな予防策です。
特にアレルギー体質は遺伝のほか、1才までの環境が大きく影響すると考えられています。
アメリカの研究では、0歳児保育を受けた子どもは喘息にかかりにくいとの報告があります。
でも、生まれたばかりの我が子を人に預けるなんて不安ですよね。
そのため、保育園では『慣らし保育』と言われる期間が設けられているそうです。
はじめは、1時間、2時間からスタートし、徐々に3時間、4時間と時間を増やしていきます。
赤ちゃんにとっても保育園の環境に徐々に慣れていくことができます。
こちらも調べて検討してみていただければと思います。
自宅では次のようなことを気をつけましょう!
<床>
じゅうたんやカーペットは極力使用しないことです。(じゅうたんとカーペットは呼び方が違うだけで同じ)
ほこりやダニの発生源となるので、床はフローリングにするのが好ましいようです。
<ソファー>
布製のソファーは使用せず、革製のものを使用します。
こちらも同様にほこり、ダニの原因となるためです。
<寝具>
ダニを寄せ付けにくくする『防ダニ布団』というものもあります。
普段の日干しや布団乾燥機の使用も心がけましょう。
<洗濯物>
室内に干さないのが対策です。室内干しでは残念ながら洗濯物が殺菌されません。
また、室内の湿気を30%も上昇させるそうです。
しかし、毎日晴れるわけではないので、別の対策は次の二つです。
・乾燥機付きの洗濯機であれば、子どもの洗濯物だけでも乾燥機にかける
・湿気を室内にこもらせないために、こまめに換気を行う
<家具>
家具は少なければ少ないほど、ほこりは溜まりにくくなります。
また、定期的に水拭きや乾拭きをしてほこりをとりのぞきましょう
ここまで、室内環境についてお話ししましたが、あまり神経質になりすぎるのもストレスになってしまいます。
・室内の定期的な掃除
・晴れた日は衣類や寝具を外に干す
・換気でほこりを室内に溜め込まない
これらに気をつければ清潔に保てますので、過度になりすぎないように意識して見てくださいね。

まとめ
喘息の症状自体は遺伝しませんが、アレルギー体質が遺伝する可能性はあり得ます。
アレルギーの遺伝確率は、
両親がともにアレルギーの場合・・・約50%
父親・母親どちらかがアレルギーの場合・・・約30%
両親がともにアレルギーがない場合・・・約10%
そしてアレルギー体質が喘息に影響を与える確率は、
小児・・・90%以上
大人・・・50%〜60%
体質の遺伝は避けることは難しいです。
発症に繋がらないように、乳幼児の頃から清潔な環境を整えてあげましょう。
【関連記事】 喘息は赤ちゃんにも!?乳児喘息と、小児喘息について
ただ、ここで挙げた予防策に神経質になってストレスだらけにならように、ご自身の身体もいたわってあげてくださいね。