頭痛に悩まされた時、あなたも頭痛薬などの解熱鎮痛剤を飲む事があると思います。
バファリンやロキソニン、イブなどなどお薬の種類も様々です。
頭痛がおきる原因の一つには”咳のしすぎ”があります。
咳により、頭蓋骨内の圧力が上昇する事によって、頭痛がおきると言われています。
咳以外にも、くちゃみや大笑いなどで頭痛が引きおこることもあります。
特に喘息持ちの方は、咳がとまらないといった症状があるため、喘息に加えて頭痛持ちの方も多いようです。
喘息持ちの方が頭痛薬を飲むことは大丈夫なのでしょうか?
喘息薬と頭痛薬を併用してもいいの?
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喘息のお薬と頭痛のお薬を併用することは必ずしもダメではありません。
しかし、頭痛薬を飲んで発作が悪化する場合、『解熱鎮痛剤過敏症』の可能性が考えられます。
それは頭痛薬を飲んでおよそ1時間以内におこり、咳だけではなく「息苦しさ」や「鼻水」を伴う場合もあります。
頭痛薬などの解熱・鎮痛作用があるお薬の総称を『非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイド or エヌセイズ)』と言います。
NSAIDsには、アスピリンやロキソプロフェン、イブプロフェンなどの分類があります。
冒頭で述べた頭痛薬では、バファリンは「アスピリン」、ロキソニンは「ロキソプロフェン」、イブは「イブプロフェン」に該当します。
医師によっては、頭痛薬を飲んではいけないという方もいれば、NSAIDsの中で分類を指定して勧める方もいるようですが、それは患者さんの体質によっても変わります。
また、薬局では医師が許可するNSAIDsの中で選んでもらえるので、自分で判断せず、まずは薬剤師さんに選んでもらいましょう。
しかし、頭痛薬が喘息を誘発してしまう『アスピリン喘息』になる方もいます。
では、アスピリン喘息って一体何なのでしょうか?
アスピリン喘息とは?
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アスピリン喘息は、アスピリンやアスピリンと同等の作用がある解熱鎮痛剤によっておこるものです。
アスピリンという名前が付いていますが、アスピリン以外のNSAIDsも含まれます。
ですので、アスピリン系のバファリンでなければ大丈夫というわけもないのです。
アスピリン喘息は、喘息持ちの方でも大人が発症する場合が多いと言われています。
特に30代から40代に多く、女性の方がやや多いそうです。
これは、女性ホルモンが関係しているとも考えられており、生理の前後に症状が重くなる傾向がありますが、はっきりとした原因は分かっていません。
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頭痛薬などのNSAIDsを服用して、発作が悪化するすろという場合、アスピリン喘息の可能性が十分に考えられます。
なので、医師はその場合には頭痛薬を飲んではいけないと診断する可能性があります。
頭痛薬を飲んでも発作が悪化しないという場合には、症状の重さによっては、頭痛薬の許可が出されることがあります。
まとめ
NSAIDsを服用しても発作が起きない場合、医師の許可があれば、これまで通りNSAIDsを服用しても問題ありません。
しかし、NSAIDsによって副作用でアスピリン喘息がおこる可能性もあるということは知っておきましょう。
頭痛で発作がひどくなる場合は頭痛薬の服用をやめ、病院で診察を受けることが必要です。
アスピリン喘息と診断されれば、NSAIDsのお薬は避けることになります。
アスピリン喘息であると分かっておくことは非常に大事です。
喘息以外の症状で病院に行った場合に、その症状のお薬が喘息を誘発してしまう可能性があるからです。
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ですので、事前に分かっておけば、アスピリン喘息を考慮したお薬の処方が可能になるので、早めに診察をしておくことが大切です。