喘息のツボは、腕から手にかけてたくさんあることをご存知ですか?
この場所には肺に関するツボが全部で11個あり、肺の「気」を整える役割を持っています。
今回は、その中で喘息に即効性が期待できるツボを5つご紹介します!
中府(ちゅうふ)
中府の見つけ方
- 鎖骨の下側に親指を平行になるようにあてます
- 図の矢印のように、外に向かってスライドさせます
- くぼみに親指があたった場所が「雲門」
- 雲門から親指一つ分(一寸)、下にスライドさせた所が「中府」
※東洋医学で「一寸」は、親指の横幅のサイズです(2cmくらい??)
中府の効果
中府は、呼吸器全般の症状に役立ちます。
中府は肺の気(エネルギー)が集まる場所で、脾臓(ひぞう)との繋がりを持ちます。
脾臓は、古くなった赤血球の破壊や抗体の生成を行なっている臓器です。
(参考文献:中外製薬 ひ臓について)
中府には、脾臓からのエネルギーを受けて、肺のエネルギーを高める効果があるため、呼吸器全般の不調改善に使えます。
天府(てんぷ)
天府の見つけ方
- 前ならえ(手を伸ばした状態)をつくります
- 顔を腕に近づけ、口を腕につけます
- 腕を上にスライドさせた時、鼻の頭が最初にあたった場所が「天府」
天府の効果
喘息、気管支炎の緩和に役立ちます。
天府も中府と同じく、肺のエネルギーが集まる場所です。
中府とは違い、肺の気の通り道(縦の道、横の道)が集中しています。
天府をマッサージして滞りを緩和してあげると、肺の気の流れも正常になります。
発作の緩和に即効性が期待できるツボの一つです!
侠白(きょうはく)
侠白の見つけ方
- 1つ前にご紹介した「天府」を見つけます
- 天府から親指1つ分(一寸)、下にスライドさせた場所が「侠白」
侠白の効果
気管支喘息の緩和に役立つとされています。
侠白は、肺の気を補う作用があります。
侠白をマッサージすることで、肺の気を高めることができます。
侠白をマッサージする際は、天府も合わせてマッサージしてあげてくださいね。
太淵(たいえん)
太淵の見つけ方
- 手首のシワの親指側の脈打つ場所(動脈)の上が「太淵」
太淵の効果
呼吸器全般の症状に役立ちます。
太淵は、弱った肺の気を正常に戻す作用があります。
肺に邪気が多くなってしまう突発的な症状(例:かぜ)よりも、肺の気が少ないことで起きる慢性的な症状(例:喘息)に有効なツボです。
経渠(けいきょ)
経渠の見つけ方
- 1つ前にご紹介した「太淵」を見つけます。
- 太淵から親指1つ分(一寸)、上にスライドさせた場所が「経渠」
経渠の効果
喘息、発熱の緩和に役立つとされています。
太淵は気を補う役割がありましたが、経渠は「気」を補う事も逃す事もできるバランスのとれたツボです。
かぜの緩和には、経渠がおすすめです。
喘息の緩和には、経渠よりも太淵の方が改善が期待できます。
ツボ押しの方法
もしかしたらツボ押しは、強くグイグイ押さないと効果がないと思われているかもしれません。
しかし、ツボ押しの目的は気の流れを整えることですから、強く刺激する必要はありません。
ツボに指をあてて、2〜3分ほどマッサージするだけで大丈夫です。
まとめ
肺に通じるツボの場所で、喘息に役立つツボをご紹介しました。
特に喘息では、腕にある「天府(てんぷ)」、「侠白(きょうはく)」と、手首の脈に存在する「太淵(たいえん)」が役立ちます。
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