薄毛の原因にコーヒーが関係するって本当!?髪に悪い理由とは?

薄毛とコーヒーの関係

コーヒーの飲みすぎで薄毛になると言われても、どうしてコーヒーが原因なのか気になりませんか?

髪に悪いのであれば、薄毛に悩む人にとっては大きな問題ですが、一方でコーヒーは髪に良いという話があるのも事実です。

ここでは、コーヒーが髪に与えるメリット・デメリットについて、それぞれの理由を解説します。

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薄毛になると言われる理由(デメリット)

睡眠の質を下げる

コーヒーに含まれる「カフェイン」には覚醒作用があり、集中力を高める効果がある事は広く知られています。

しかし覚醒作用は、睡眠の質を低下させて髪の成長に影響を与える可能性があります。

睡眠の質は、髪以外の体の機能全体に関係する要素なので、寝る前のコーヒーの摂取はなるべく避けましょう!

 

カフェインの効果が半減する時間(半減期)は、4時間程度と言われています。

この半減期は人によって異なり、2〜8時間の幅があります。

睡眠の質を下げないためにも、寝る8時間前(24時就寝なら16時以降)からはコーヒーを控えるのが賢明です。

亜鉛の吸収を邪魔する

亜鉛は、骨格の発育、味覚の維持、免疫機能の向上など体にとって大切な成分です。

それは髪にとっても同様で、毛髪を構成するアミノ酸の合成に亜鉛は欠かせません。

亜鉛が欠乏すると、

・皮膚炎
・口内炎
・脱毛症
・食欲低下
・味覚障害
・貧血

といった症状を引き起こす可能性があります。

脱毛症においては、亜鉛の投与によって脱毛症が改善されたいう結果もあります。
(参考文献:日本臨床栄養学会 亜鉛欠乏症の診療指針 2018

ここで言う脱毛症とは「円形脱毛症」のことです。

亜鉛の摂取することによって、円形脱毛症が改善する可能性はありえます。

 

その亜鉛の体内への吸収率は20%〜40%と言われますが、コーヒーは吸収を50%も低下させてしまうのです。

これが、「コーヒーは亜鉛の吸収を邪魔するから薄毛になる」と言われている要素だと思われます。

 

亜鉛を摂る目安の時間としては、

・コーヒーを飲む1時間前
・コーヒを飲んだ2時間後

が良いとされています。

 

亜鉛を豊富に含む食材は、牡蠣、豚レバー、うなぎ、木綿豆腐、納豆などです。

吸収率が悪いからといって亜鉛をたくさん採りすぎると、逆に体の機能低下を起こす可能性があります。

バランスよく1日の食事に取り込みましょう。

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薄毛対策になる理由(メリット)

成人男性の3人に1人が発症するAGA(男性型脱毛症)では、強力な男性ホルモンが作用して、髪の発毛を抑制してしまいます。

このホルモンは男性にとっては厄介者で、

・髪の発毛は抑制
・髭や体毛の発毛は促進

という双方のシグナル(信号)を発生します。

 

髪が薄くて青ヒゲが濃いという悩みを持つ男性は多いのはこのためです。

男性にとってはありがた迷惑な話ですよね。

 

これを簡単な式で表すと、

男性ホルモン (テストステロン)+還元酵素 (5αリダクターゼ) → 強力な男性ホルモン (ジヒドロテストステロン:DHT)

DHT+男性ホルモン受容体 (AR) → シグナル発生

となります。

 

そしてシグナルは、発毛を促す「発毛促進因子」と発毛を抑制する「発毛抑制因子」に働きかけます。

では、コーヒーは薄毛対策にどのようなメリットがあるのか見てみましょう。

DHTを抑制する?

カフェインはDHTを抑制する。そんなドイツでの研究結果が存在します。

この研究では、AGAによって脱毛している男性から毛包を採取してカフェインの投与を行なった結果、DHTの影響を受けることなく、髪の成長が見られたとのことです。
(参考文献:Wiley Online Library

日本では見かけませんが、ドイツでは「カフェイン入りシャンプー」もあり、人気のある商品だそうです。

 

この研究では、採取した毛包に対して行なっていること、高濃度のカフェインを与えていることなど不安な点も幾つかあります。

日本でカフェイン入りジャンプーが存在しないのは、このような経緯があるからなのかもしれません。

発毛促進因子を増加させる?

発毛を促す発毛促進因子の1つに、「IGF-1(インスリン様成長因子-1)」という要素があります。

IGF-1には、

・毛根を包む「毛包」の細胞を増やす
・髪の成長期間「成長期」を促進する

という働きがあります。

そして、8000種類以上あるポリフェノールのうち、コーヒーに含まれるポリフェノールの1つ「クロロゲン酸類」には「IGF-1」を増加させたという研究結果が示されています。
(参考文献:伊藤園

そのため、クロロゲン酸類を含んでいるコーヒーに発毛させる効果があると言われています。

 

ただAGA(男性型脱毛症)においては、DHTを抑制することが何よりも大事です。

発毛促進因子を増加させてもDHTを抑えなければ、発毛抑制因子の影響により脱毛は進行してしまいます。

先の研究の通り、コーヒーでDHT抑制の可能性があるとしても、コーヒーで対策できる可能性は低いと思います。

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まとめ

コーヒーは、髪の成長に欠かせない亜鉛の吸収を低下させます。

亜鉛の吸収を邪魔しないためにも、コーヒーの摂取は食事の前後2時間は避けましょう。

 

しかし、朝・昼・晩の全部でこれを意識するのは不可能です。

夕方以降はコーヒーを飲まないようにし、晩ご飯に亜鉛の多い食材を取り入れると良いかと思います。

食事の基本はバランスなので、過度に意識せずバランスの良い食事を心がけて下さいね。

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