ドライヤーの熱は髪を痛めてハゲるから使っていないという自然乾燥派の人も多いかと思います。
しかし対処方法によっては、ドライヤーよりも自然乾燥のほうが髪を痛める可能性があるため、ドライヤーは使ったほうが良いアイテムです。
ではなぜ、自然乾燥がよくないのか。ここでは、その理由や痛まない髪の毛の乾かし方をご紹介します!
ドライヤーしないとハゲる?
ドライヤーをしてもしなくてもハゲる可能性はあります。
ドライヤーを使わないリスク
自然乾燥の場合のリスクは、「頭皮の温度低下」と「雑菌の増殖」です。
水は蒸発するときに熱を一緒に奪う性質があります。
そのため、頭皮の熱を奪って血行が悪化し、髪の成長を妨げてしまう可能性があります。
また、湿気の多い頭皮環境では雑菌も発生しやすく、皮脂をエサにして増殖します。
そうすると体は、雑菌に奪われた皮脂を補うために皮脂を過剰分泌します。
本来、髪の成長に使われるはずだった栄養分までが皮脂の生成に使われてしまうため、薄毛を招いてしまうのです。
ドヤイヤーを使うリスク
ドライヤーを使う場合のリスクは、「高熱」と「水分量の低下」です。
髪の表面には、うろこ状の物質「キューティクル」が何重にも組み合わさっています。
キューティクルは、水分量を調整するなど髪の内部を保護する役割を担っている髪には欠かせない物質です。
(参考:花王 ヘアケアサイト)
キューティクルが開く(剥がれる)と、パサつきや枝毛を招きます。
ドライヤーは、そのキューティクルを閉じた(滑らかな)状態にするために必要なのです。
しかし、高熱を当て続けると逆にキューティクルが痛みます。
そこで、ドライヤーをかけるために4つのポイントを抑えておきましょう!
1. タオルドライ
髪を挟むようにポンポンと水分をとる行為は、長い髪の女性がよくやっていますよね。
お風呂上がりの髪の水分量は30〜35%ほどありますが、タオルドライによって余計な水分を落ちます。
そのため、ドライヤーを髪に当てる時間も減らせます。
髪が短い男性の場合は、タオルを頭に乗せて押さえるように軽く水分をとりましょう。
2. 15cm以上離す
ドライヤーをかけるとき、髪と15cm位は離すのが良いとされています。
一般的な定規の長さなので、当てて距離をイメージしてみてください。
3. 小刻みに動かす
ドライヤーを小刻みに動かすと、熱を分散させることができます。
美容師さんがこのようなかけかたをしますよね。
一点集中させると髪を痛めるので、自宅でも小刻みにドライヤーを動かすように使いましょう!
4. 冷風で冷やす
ドライヤーの高熱を当てた後は熱がこもり、キューティクルが剥がれる原因になります。
高温で乾かした後は、冷風で頭全体を冷ましてくださいね。
キューティクルを滑らかにし、ツヤのある髪を作れます。
夏場は扇風機の冷風も良いですよ。
両手で髪を持ち上げて冷ませるのでおすすめです。
頭皮が硬いとハゲる?
医薬品メーカーのライオン(LION)の「男性の毛髪と頭皮に関する研究」では、「髪が薄い人は頭皮が硬い」という検証結果が示されています。
この検証では、30〜40代男性の頭皮の硬さと水分量の測定を行い、薄毛との関係性が調査されました。
そして、薄毛の男性は薄毛でない男性に比べて「頭皮が硬い」こと「頭皮の水分量が少ない」ことが分かったそうです。
この結果から、「頭皮の血行不良」が頭皮の乾燥を招き、頭皮の硬さを招くと推測されると発表しています。
(参考文献:ライオン株式会社)
頭皮を血行促進させるためにマッサージが有効とされています。
シャンプーをする際のマッサージは血行促進になるので、動画も参考に取り入れてみてください。
シャンプーマッサージをするときの注意点は、「爪を立てない」ことです。
指の腹を使って揉んでください。
こちらのような、よく見かける頭皮洗浄ブラシを使う方法もおすすめです。
花王サクセス 頭皮洗浄ブラシ【ふつう】ツルハドラッグ
僕もこのブラシを使っていますが、気持ちいいこと、先端が丸く頭皮を傷つける心配がないことが気に入っています。
シャンプーの時に頭皮マッサージ、お風呂上がりにタオルドライ、そしてドライヤーをかける。
これからは自然乾燥で髪を乾かさず、なるべく早く髪を乾かして頭皮を労ってあげましょう!
また、髪型が薄毛を目立たせる原因になることもあります。
頭頂部のつむじの状態によっては隠すこともできるので、ヘアスタイルの見直しも少し考えてみましょう。