高校野球の甲子園大会でタイブレーク制が導入されることが決定することが決まりましたが、タイブレークとはどのようなルールなのでしょうか?
タイブレーク制については5月に全国47都道府県の高野連に対するアンケートで38連盟が「導入すべき」としており、6月には導入する方針が固まっていました。
そして、今回の正式決定。
具体的なルールは11月までに決定します。
では、タイブレークのルールとメリットを見てみましょう。
野球のタイブレークのルールは?
[adt]タイブレークは、試合の決着がつかない場合に、スムーズに勝敗がつけられるようにした仕組みです。
1970年にテニスで導入され、野球では、北京オリンピックでも採用されていたルールです。
野球のタイブレークは、延長時に走者をあらかじめ置いて攻撃を始めるシステムです。
甲子園のタイブレークのルールはこれから検討が始まるので、今までで導入された例を見てみましょう。
北京オリンピックでは、延長11回以降は、ノーアウト1、2塁の状態から攻撃を始めるというものでした。
しかも、打者は好きな打順から指定できます。ランナーはその打者の前と前の前の打順の選手です。
社会人野球では、延長12回以降、ワンアウト満塁から行われる大会もあります(都市対抗野球など)
こちらも打者を指定できます。
準決勝以降は、延長12回というルールは適用されず、試合時間が5時間を超えた場合にタイブレークが採用されています。
「打者を指定する」というルールが適用されるかどうかが一つにポイントになると思います。
甲子園においては、タイブレーク制は延長13回から導入される予定です。
高校野球のタイブレークのメリットは?
タイブレークを導入するメリットは、選手の故障を予防するのが目的です。
特に投手は、ヒジを怪我して野球生命を絶たれる人は多くいます。
また、今年の春の甲子園では延長15回引き分けの再試合が2試合続いたことを受け、今回の議論につながったようです。
ただ、高校野球ファンの間からは、トーナメント戦の高校野球において、無理やり試合を終わらせるのはいかがなものか?という意見も多くあります。
しかし、選手のことを最優先に考えた決定なので良い決定なのかもしれません。
今後どのようなルールになっていくのか注目ですね!