薄毛になるのは遺伝が原因なの?男の脱毛症を自分で治す方法は?

薄毛の遺伝について

親の姿を見ていると、自分の髪もあのようになるんじゃないかって不安に感じますよね?

特に年齢が若ければ若いほど髪に対する価値観は高いので、不安は大きいと思います。

そんな男性の薄毛と遺伝に関する関係、そして脱毛症を自力で治す方法はあるのかについて解説します。

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円形脱毛症は遺伝する?

10円ハゲとも呼ばれ、髪の毛のある部分が脱毛する円形脱毛症。

円形脱毛症の患者さんは、人口の1〜2%と言われています。

その中で、家族内にも円形脱毛症がいる人は2割程度です。

そして、同じ家族内でも親等が近いほど発症率が高いという調査結果もあります。
(参考文献:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版「5.AA の遺伝」

 

そのため、円形脱毛症が遺伝する可能性はあり得ます。

ただ現時点では、遺伝子の疾患によるものと考えられているそうです。

AGA(男性型脱毛症)は遺伝する?

男性の脱毛症で最も多いのがAGA。

前頭部から頭頂部の髪の密度が減り、白い地肌が目立つのが特徴です。

 

この脱毛症は成人男性の3人1人が発症すると言われています。

これを聞くと、遺伝との関係性を疑うと思いますが、AGA自体が遺伝することはありません。

その仕組みを詳しく解説します。

 

髪の毛根部分には、

・毛根の周りを包んでいる「毛包」

・毛包の周りに「毛細血管」

・毛根の根元のくぼんだ部分の「毛乳頭」

というものが存在しています。

 

また、それぞれの箇所には次の物質が存在します。

・毛包には「5αリダクターゼ」
→ 男性ホルモン(テストステロン)をより強力にする酵素

・毛細血管には「テストステロン」
→ 男性ホルモンの一種で、骨格を筋肉を作る物質

・毛乳頭には「男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)」
→ 男性ホルモンを受信する器官

 

「テストステロン」と「5αリダクターゼ」は毛乳頭部分で出会い「ジヒドロテストステロン(DHT)」という物質を生成します。

DHTは薄毛の原因となる厄介な物質です。

そして、DHTと受信側である「アンドロゲンレセプター(AR)」が結合すると、髪の成長を抑えるシグナル(信号)を出してしまうのです。
(参考文献:アデランス

 

同じ男性でも薄毛になる人とならない人がいるのは、このARの感受性の強さが関わっています。

ARの感受性が強ければ、AGAは発症しやすくなります。

ですから、親がAGAであるかどうかは関係ないんです。

ただ、成人男性の3人に1人が発症することを考えると、親も自分も薄毛になるパターンは高いと言えます。

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脱毛症を自分で治す方法は?

薄毛を自力で治したいと考えている方は多いと思います。

よく目にする「食事」「運動」「入浴」「育毛剤」といった方法論は効くのかを見ていきましょう。

食事

食事は、体の正常な働きを保つために大切です。

髪にいい食べ物と悪い食べ物と言われる食材も多数存在しています。

しかし、AGAの場合は進行型なので、食事で対策しても食い止めることはかなり難しいのが現実です。

 

髪が生える食事というものはなく、食事に関して特に神経質になる必要はありません。

ただ、コンビニ食を中心とした食生活がよろしく無いのは言うまでもないですね。

あまりにも極端な食生活をしている場合は、見直すことによって改善する可能性はゼロではありません。

運動と入浴

運動と入浴は、体の免疫力を上げるだけでなく、ストレス軽減にも役立ちます。

特に円形脱毛症の場合、ストレスが減ったことで薄毛が治ったという患者さんは多いようです。

しかし、ストレスと薄毛の関係についての科学的根拠は今のところ示されていないため、直接的な影響は低いと思われます。

育毛剤

昨今は育毛剤ブームで、いろんなメーカーから魅力的な育毛剤が販売されています。

特にネット通販で売られている育毛剤には効果をうたっているものも多いですよね。

しかし、残念ながら一般的な育毛剤は「医薬部外品」なので発毛効果は期待できません。

医薬部外品は予防を目的としており、治療するためのものでは無いんです。
(参考:花王 乾燥性敏感肌ナビ

 

ですから、発毛を期待して育毛剤を買うのは、お金の無駄遣いになる可能性が高いです。

育毛剤は髪を生やすものではなく、頭皮環境を維持するためのものと考えるとよいでしょう!

僕は美容室専売の育毛剤を使っていますが、それを理解した上で使っています。

 

ただ、AGAのクリニックのカウンセラーの方によると、「育毛剤は使っても使わなくてもどちらでも良いですけど、使う必要性は特にないですね」とのこと。
(今の育毛剤を使い切ったら、やめようかなって思っています・・・)

 

育毛剤で発毛効果を期待できるのは、ミノキシジルという成分が入ったものだけです。

日本では大正製薬の「リアップ」という育毛剤が有名ですね。

リアップは育毛剤ですが、「第1類医薬品」に分類される医薬品。

購入するには薬剤師さんの確認が必要になります。

 

もし、育毛剤で効果を望むなら「リアップ」一択になると思います。

育毛剤ランキングのような情報を見て、育毛剤に手を出すのはもったいないです。

6000〜9000円と手軽ではありますが、それでもお金はかかるので、安易に手を出さないのが賢明だと思います。

シャンプー

シャンプーで髪が生えることはありません。

しかし、シャンプーの洗浄力には目を向ける必要があります。

 

男性の場合、ゴシゴシ汚れを落として、スースーするシャンプーを好む方も多いと思います。

しかし洗浄力が強すぎると、必要以上に皮脂を落としてしまい、髪の保湿の妨げる原因になります。

 

頭皮環境のためにも、毎日使うシャンプーは質の良いものを使うのが賢明だと思います。

ただ、質の良いシャンプーを300円とか400円で手に入れるのは難しいです。

2000円〜4000円程度はしますが、自分自身に投資して貰えればと思います。

 

脱毛症の治療には薬を必要とする場合が多いです。

ここまでに挙げたような日常生活の改善だけで解決するのは難しいのも確かです。

一度、医師の診断をしてもらうことが大切なので、「皮膚科」もしくは「AGAのクリニック」に行き、自分が本当に脱毛症なのか診察を受けましょう!

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