俳優の中井貴一さんが徹子の部屋で、一昨年お亡くなりになったお母様の中井益子さんについて語られるようです。
中井貴一さんと姉で女優・エッセイストの中井貴惠(きえ)さんを女手一つで育てられました。
ここでは中井益子さんについて、分かる範囲で調べてみました。
[adt]中井益子さんとは?
中井益子さんの夫は、俳優の佐田啓二さん(本名・中井寛一)です。
佐田啓二さんは、早稲田大学政経経済学部の出身。
学生時代に松竹の俳優の家に下宿していた縁で松竹大船撮影所に就職することになったそうです。
そして、当時のスターであった田中絹代さんの相手役を演じたことで、一躍有名になり、トップスターへと駆け上がっていきました。
そして、杉戸益子さんとの出会いもありました。
杉戸益子さんは、佐田啓二さんが働いていた松竹大船撮影所の向かいにある食堂の看板娘。
その縁から、佐田啓二と結婚に至ったのではないかと思います。
結婚した年には、長女・中井貴恵子さん(芸名・中井貴惠)さんが生まれました。
そして、4年後には中井貴一さんが誕生。
2人のお子さんを授かり、幸せな家庭を築いていましたが、交通事故で夫の佐田啓二さんを亡くしてしまいました。
佐田啓二さんが37歳の時。
[adsense]益子さんと佐田啓二さんは、夏休みをとるために長野の別荘を訪れていたそうです。
その休日もつかの間、ドラマ撮影に参加するため、東京に帰る途中、佐田啓二さんの乗った車の運転手が追い越しをしようとした時に、追突事故を起こしてしまい佐田啓二さんは大ケガ。
同日、お亡くなりになりました。
この時、姉の中井貴恵子さんは6歳、中井貴一さんは2歳です。
突如、突きつけられた現実に何も考えられなかったと思います。
私自身も20代前半で親を亡くした時に、頭が真っ白になった記憶があります。
最初の2週間くらいって何も考えれなくて、悲しいという感情すらよく分からない状況になります。
時間が経つにつれて現実だということが分かり、時間が経つにつれて辛くなり、苦しみに耐える期間がありました。
20代の大人でもこのような苦しみを感じるのですから、まだ幼い子どもがこのような現実を突きつけられたらと思うと、2人とも強く生きてこられたんだと感じました。
また、残された妻の益子さんは、この2人を大学まで通わせたそうです。
苦しい経済状況の中で、子どもに辛いところをみせず、2人を守ってきたんだろうと思います。
「母は強し」という言葉がありますが、ほんと言葉の通りですね。